セリアは押し目買いのチャンス―商品強化や効率化推進が強み、差別化で力戦奮闘

株式

2020/2/18 15:55

 セリア<2782.T>は一時下落したものの、下値を切り上げる展開は続いている。押し目はチャンスになりそうだ。

 同社は100円ショップ「Seria」を全国でチェーン展開している。POSデータを分析、活用し、確実性の高い商品の品ぞろえを拡充できる発注支援システムを整備しており、欠品対応、効果的な新商品の投入などを実施している点が強み。これが、100円ショップの競争激化の中で、差別化要因となっている。

 20年3月期業績については、第3四半期累計(19年4月-12月)決算が単体売上高1347億1500万円(前年同期比4.8%増)、営業利益129億6300万円(同0.3%減)だった。売上高がやや伸び悩んでいることから、販管費率が上昇傾向にある。

 一方、前期から引き続きシステムを活用した店舗作業の効率化を追求している上、新商品開発およびデータに基づいた商品ポートフォリオ管理の強化に注力し、成長を継続する基盤の強化に取り組んでいる。通期業績は期初から変わらず、売上高1804億円(前期比5.8%増)、営業利益169億円(同0.7%増)を見込む。さらに、来期以降も着実な成長が期待できそうだ。

 18日の終値は、前週末比29円安の2976円。

提供:モーニングスター社

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