<相場の読み筋>2月19日

2020/2/19 7:30

 18日の米国株式は、NYダウが前週末比165.89ドル安の2万9232.19ドルと3日続落、ナスダック総合指数は同1.567ポイント高の9732.743ポイントと小幅に続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新した。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億1639万株、ナスダック市場が22億1532万株だった。アップルが17日、中国での新型肺炎の影響から1-3月期の売上高が予想に届かない見通しを発表。同社をはじめ、関連銘柄が売られ、NYダウは一時、280ドルを超える下げをみせる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップルが下落したものの、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、フェイスブックなどが堅調で同指数の上昇を支えた。

 19日の東京株式は、模様眺めの展開となりそう。新型肺炎の流行拡大が懸念されるなか、企業業績への影響が警戒され、引き続き、積極的な売買は期待しづらい。消去法的に、新型肺炎対策の関連とみられる銘柄への物色が続きそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(18日終値は109円70-71銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=118円台の半ば(同118円83-87銭)と円高方向にある。18日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、富士フイルム<4901.T>、ソニー<6758.T>、トヨタ<7203.T>などが、18日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、18日の大阪取引所終値比10円安の2万3190円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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