<新興国eye>トルコ航空アトラスグローバル、破産法の適用申請―航空当局

新興国

2020/2/19 11:14

 経営不振に陥っていたトルコ航空大手アトラスグローバル(旧アトラスジェット)は14日、資金繰り難を理由に裁判所に破産法の適用を申請し、事実上倒産した。地元紙ヒュリエトなどが15日伝えた。

 これは同国の航空当局であるトルコ民間航空総局(DGCA)がツイッターで明らかにしたもので、アトラスグローバルは破産法の適用申請後、すべてのフライトを停止している。

 これまで同社は19年11月26日から資金繰りの悪化を理由に運航を一時停止したが、翌12月22日から約1カ月ぶりにイスタンブール発ロンドン行きのフライトを皮切りに運航を再開していた。同社は11月に運航の一時停止を決めた際、「17年に旅客数と売上が落ち込んだあと、18年から業績が持ち直し始めたものの、16年と17年に生じた損失をカバーするにはまだ十分ではない」とし、この間に経費削減のためのリストラ計画を進め、キャッシュフローを改善させるとしていた。

 アトラスグローバルは01年に創業し、04年からは国際線の運航も開始した。イスタンブールを拠点に18機の機材を保有し、ドイツなど欧州やロシア、中央アジア・カザフスタン、UAE(アラブ首長国連邦)など35カ国50都市に就航していた。

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 iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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