日経平均は207円高と大幅続伸、一時400円超の上昇も伸び悩み商状に=20日前場

 20日の日経平均株価は、前日比207円07銭高の2万3607円77銭と大幅に続伸して前場の取引を終了。現地19日の米国株式市場で、中国の景気支援策への期待感などから、NYダウが4日ぶりに反発し、ナスダック総合指数が3日連続で史上最高値を更新したことなどから買いが先行。時間外取引で米株価指数先物が堅調に推移し、株価指数先物にややまとまった買いが入ったことをきっかけに、午前9時57分には、同405円86銭高の2万3806円56銭を付ける場面もみられた。ただ、買い手掛かり材料に乏しいことから、伸び悩み商状となった。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=111円20銭台(19日終値は110円11-12銭)と小動きで推移する。東証1部の出来高は5億6168万株、売買代金は1兆212億円。騰落銘柄数は値上がり1455銘柄、値下がり588銘柄、変わらず111銘柄だった。

 市場では「朝方は、米国株高で売り方が買い戻す動きをみせたが、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となった」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株が上昇。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も高い。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も堅調。出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株や、AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株も上げている。東証業種別指数は、29業種が上昇、4業種が下落した。

 個別では、有機薬<4531.T>、ミサワ<3169.T>、Vキューブ<3681.T>、ランド<8918.T>、AOITYO<3975.T>などが上昇。半面、エアーテック<6291.T>、前田道<1883.T>、シンニッタン<6319.T>、チェンジ<3962.T>、CYBOZU<4776.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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