<相場の読み筋>2月25日

2020/2/25 7:35

 24日の米国株式は、大幅に3日続落した。NYダウが前週末比1031.61ドル安の2万7960.80ドル、ナスダック総合指数が同355.310ポイント安の9221.280ポイントで取引を終了。NYダウが終値で1000ドルを超える下落となるのは、18年2月8日(1032.89ドル)以来、2年ぶり。出来高概算は、ニューヨーク市場が11億8719万株、ナスダック市場が30億7978万株だった。新型肺炎の感染者がイタリアや韓国で急増し、世界的なまん延による世界経済への影響が警戒され欧州の主要市場が下落。その流れを受け、米国株式市場でもリスク回避姿勢が高まり、全面安商状となった。NYダウ採用全30銘柄が下落し、ユナイテッドヘルスやアメリカン・エキスプレス、シスコ・システムズなどが値下がり率の上位に入っている。

 25日の東京株式は、大幅安の展開となりそう。現地24日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同21日の大阪取引所終値比1125円安の2万2165円だった。朝方から、株価指数先物を中心に同清算値にサヤ寄せする動きとなろう。日本政府はきょう、新型肺炎に対する総合的な対策の基本方針を決定する見込みだが、経済への先行き不透明感から、リスク回避姿勢が強まり、模様眺めムードも広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の半ば(前週末21日終値は111円73-74銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の前半(同120円61-65銭)と円高に振れていることも重しとなりそう。24日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニー<6758.T>、TDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>などを中心に、前週末21日の東京終値に比べほぼ全面安だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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