信用関連データ=売り残が増加に転じ、買い残は減少に転じる、信用倍率は2.55倍に低下

国内市況

株式

2020/2/26 16:29

 21日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比165億円増の9383億円、買い残は同28億円減の2兆3934億円だった。売り残は増加に転じ、買い残は減少に転じた。信用倍率は前週の2.60倍から2.55倍に低下した。

 この週(17-21日)の日経平均株価は21日終値が14日終値比300円安の2万3386円だった。5営業日中3営業日で値を下げた。特に18日の大幅続落(329円安)が響いた。当日は、米アップルが現地17日に新型肺炎の感染拡大で1-3月期売上高が予想に届かないとの見通し示したことで、企業業績への影響が懸念された。時間外取引での米株価指数先物や、中国・上海総合指数、香港ハンセン指数の下げも重しとなり、下げ幅は一時390円近くに達した。信用需給面では、調整地合いをにらみ売り残高が増加する一方、買い方は建て玉処分に動いたとみられる。

 一方、26日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は、46.0%(25日は44.5%)と4営業日連続で上昇した。この日の日経平均株価は3営業日続落し、2万2426円(前日比179円安)引け。新型肺炎リスクを背景に25日の欧米株式が大幅に4営業日続落した流れを受け、下げ幅は一時470円を超えた。一巡後は、時間外取引の米株価指数先物の上昇や、日銀のETF(上場投資信託)買い観測などもあって大引けに向けて下げ渋った。カラ売り比率は高水準にあり、相場が安定化すれば、買い戻しにつながるが、軟地合いが続くようなら同比率の高止まりが予想される。

提供:モーニングスター社

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