<米国株情報>セールスフォース、決算と同時にブロック共同CEOの辞任と大型M&Aを発表

株式

2020/2/27 10:21

 クラウドコンピューティングサービス大手セールスフォース・ドットコム<CRM>は25日引け後、20年1月期第4四半期(19年11月-20年1月)の決算と同時に、キース・ブロック共同CEO(最高経営責任者)の辞任を発表した。

 ブロック氏は13年に業務用ソフト大手オラクル<ORCL>から社長兼副会長として入社し、16年にCOO(最高執行責任者)に昇格、18年8月に創業者のマーク・ベニオフ氏に並ぶ共同CEOとなった。キース氏の辞任により、ベニオフ氏が単独CEO兼会長となる。キース氏は辞任後も1年間は相談役として社内に残る予定。

 第4四半期の決算は、売上高が前年比35%増の48億5000万ドルと急増。最終損益は2億4800万ドルの赤字(前年は3億6200万ドルの黒字)、希薄化後の1株当たり損益(EPS)は0.28ドルの赤字(同0.46ドルの黒字)に転落し、市場予想の0.02ドルの赤字よりも悪化したが、一時的項目を除いた調整後のEPSは0.66ドルとなり、市場予想の0.56ドルを上回った。

 21年1月期の通期業績は、売上高を210億-211億ドル、調整後のEPSを3.16-3.18ドルと予想し、いずれも市場予想を上回った。

 また、特定産業に特化したクラウドソリューションを提供するブロシティ(Vlocity)を13億3000万ドル(約1470億円)で買収することも明らかにした。セールスフォースは19年6月にもビッグデータ分析大手タブローソフトウエアを157億ド(現在のレートで約1兆7300億円)で買収すると発表しており、立て続けに2件の巨額のM&A(企業の買収・合併)を実施することから、市場では巨額の買収費用により1株当たり利益の縮小が懸念されている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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