日経平均は477円安と大幅に4日続落、値下がり銘柄数は2000超に=27日後場

 27日の日経平均株価は、前日比477円96銭安の2万1948円23銭と大幅に4日続落して取引を終了した。終値ベースで2万1000円台となるのは、昨年10月11日(2万1798円87銭)以来、約4カ月半ぶり。朝方から、連日の弱い地合いから売りが先行。時間外取引で米株価指数先物が下落したことも意識された。連日の株価の下落で、信用取引での保証金の追加請求が懸念され、売りを誘ったもようで、午後1時57分には、同581円90銭安の2万1844円29銭を付ける場面もみられた。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=110円10銭台(26日終値は110円47-48銭)と、足元では円高方向にあることも重しとなった。東証1部の出来高は18億1141万株、売買代金は3兆1651億円。騰落銘柄数は値上がり77銘柄、値下がり2059銘柄、変わらず21銘柄だった。

 市場では「買いが入りづらいなか、売りが優勢となり、日経平均株価は心理的なフシ目の2万2000円を割り込んでしまった。当面は落ち着きどころを探る動きとなりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が下落。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も軟調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も下げた。東証業種別指数は、全33業種が下落した。

 個別では、コシダカHD<2157.T>、ぴあ<4337.T>、サニックス<4651.T>、DLE<3686.T>、アレンザHD<3546.T>などが下落。半面、キョーリンHD<4569.T>、新日空調<1952.T>、ファイズHD<9325.T>、有機薬<4531.T>、ニイタカ<4465.T>などは上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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