日経平均は805円安と大幅に5日続落、リスク回避加速で全面安、一時2万1000円割れ=28日後場
28日後場の日経平均株価は前日比805円27銭安の2万1142円96銭と大幅に5営業日続落。朝方は、新型肺炎の感染拡大への警戒感が強まり、27日のNYダウが過去最大の下げ幅を記録したことを受け、リスク回避の売りが加速した。対主要通貨で円高が進み、アジア株の全面安も投資家心理の悪化につながり、後場終盤には2万916円40銭(前日比1031円83銭安)まで下げ幅を拡大する場面があった。その後下げ渋ったが、戻りは限定された。
東証1部の出来高は24億2087万株、売買代金は4兆1288億円。騰落銘柄数は値上がり35銘柄、値下がり2122銘柄、変わらず4銘柄。
市場からは「オプションに絡んだ先物ヘッジ売り、追い証(追加証拠金)発生に伴う処分売り、リスクパリティ・ファンドの調整売りへの警戒など複合的な売りが重なった。押し目買いも入ってはいるが、新型肺炎の感染に収束の兆しが出るまでは先行き見通しづらい」(準大手証券)との声が聞かれた。
東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>、NTTドコモ<9437.T>などの情報通信株が下落。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も安い。東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>、アドバンテスト<6857.T>などの電機株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も売られた。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も軟調。
個別では、ランド<8918.T>、オルトプラス<3672.T>、キャリアイン<6538.T>、テモナ<3985.T>、エアーテック<6291.T>などの下げが目立った。半面、長谷工<1808.T>、アキレス<5142.T>、日水薬<4550.T>、サンドラッグ<9989.T>、ビジ太田昭和<9658.T>、ゲオHD<2681.T>などの上げが目立った。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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