資生堂が6日続落、SMBC日興証は「2」・目標株価6700円に引き下げ

株式

2020/2/28 17:15

 資生堂<4911.T>が6日続落。SMBC日興証券では27日付で、投資判断を「1」(アウトパフォーム)から「2」(中立)に、目標株価を8130円から6700円に、それぞれ引き下げている。

 「インバウンド売上縮小や消費増税後の国内販売減少が影響し、業績成長が鈍化している」とし、新型肺炎流行に伴い事業環境の不透明感が強まっているものの、一時要因と考えるとコメント。中国を中心にアジアの化粧品市場は拡大の初期段階にあり、中期的に他地域より高い成長率を同証券では見込み、中国市場に根差してきた同社のプレゼンスをさらに高めるポテンシャルは高いとみているという。

 一方で、資金力の豊富な欧米メーカーはマーケティング投資強化と多様な流通経路を通じた販売戦略で素早くアジア市場の需要に応え、同社以上の売上成長をみせているとし、「短期的には売上成長を得るための競争コスト負担が増加し、利益率を押し下げる可能性を懸念している」としている。業績予想下方修正とPER変更などにより、投資判断、目標株価を引き下げるとしている。

 同証券では連結営業利益について、20年12月期1077億円(前期比5.3%減、会社側計画は1170億円)、21年12月期1241億円、22年12月期1382億円、23年12月期1524億円、24年12月期1667億円と試算している。

 28日の終値は、前日比134円安の6418円。

提供:モーニングスター社

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