16日の債券市場見通し=株式市場見合いで値動き荒さが残る展開か

債券

2020/3/16 8:34

予想レンジ:債券先物中心限月(20年6月限)152.80円-154.00円、長期国債利回りマイナス0.080%-マイナス0.005%

 16日の債券市場は株式市場見合いの展開か。

 前週末の米債券市場は反落。世界の中央銀行による相次ぐ金融緩和策に加え、トランプ米大統領の会見を受け米株式相場が大幅高となり、債券相場は一段安となった。「『非常事態』を宣言したトランプ氏は、医療設備の拡充などの詳細を説明したことで市場の不安心理が後退。米株は過去最大の上げ幅となった」(国内証券)という。

 週明け日本時間本日午前6時、FRB(米連邦準備制度理事会)が緊急利下げを決定。ゼロ金利政策の再開、量的緩和の再開も決めた。政府の緊急事態宣言と足並みをそろえた形になった。

 国内市場では、値動きに荒さが残る展開か。「新型肺炎の感染拡大防止のために経済活動の自粛が求められるなか、米利下げの景気刺激効果がどの程度あるのか疑問は残る。ただ、アジア時間開始前に市場のマインドを一時的に改善させる要因にはなるだろう」(銀行系証券)という。

提供:モーニングスター社

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