ヒトコムHD・安井社長インタビュー=リアルとバーチャルを融合した営業支援を実現(1)

株式

2020/3/23 12:02

 ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433.T>は、クライアントニーズに成果で応える「成果追求型営業支援」を基本コンセプトに、リアル(実店舗等)とバーチャル(EC<電子商取引>等無店舗)の枠組みを融合した「オムニチャネル営業支援企業グループ」として、進展著しいIT・デジタルの要素も加えた、「マーケティングの未来創造企業」へと邁進しています。同社の安井豊明社長に、モーニングスターの朝倉智也がインタビューしました。

 朝倉:ホールディングス化から1年が経過いたしましたが、改めてホールディングス化の狙いや成長戦略についてお聞かせください。

 安井氏:われわれは元々、人材を活用した営業支援企業として事業を行ってきましたが、ヒト力(組織運営力、エリア対応力、人材育成力、成果追求力)のみならず、これからはIT、デジタルの可能性も追求したソリューションの提供が求められると考え、IT、デジタルの分野で強みを持つ会社を順次M&A(企業の合併・買収)等で傘下に収めてきました。その中で、ヒト・コミュニケーションズという事業会社の下でコントロールする足し算の展開よりは、ホールディングスの下で「オムニチャネル営業支援プラットホーム」を構築し、(ヒト力、IT、デジタルなどの)シナジー効果を最大限引き出す掛け算の仕組みに切り替えていく必要があると考えました。コンビニのレジ無人化など、数年前にはなかったことが今起きています。販売・営業の現場の在り方が変化していく中で、営業支援も「リアル」「EC」とそれぞれ単品ではなく、双方向性をもったソリューションに仕上げて提供する。お客様の多様化するニーズに対して、リソースを充実させ磨きをかけていく。そうした新しい営業支援企業に進化し、事業拡大していくためにホールディングス化を選択しました。

 朝倉:その成長戦略は売上規模ではどういうイメージになるでしょうか。

 安井氏:今期(2020年8月期)は過去最高の720億円を計画しています。ここを通過点として早期に1000億円を目指したいと考えており、そのためにもリアルとEC、デジタルの統合型の営業支援ソリューションに仕上げ、オムニチャネル営業の体制を構築しました。顧客の事業エリアごとにアウトソーシングしていただくなど、本格的なアウトソーシングの担い手として大きな枠組みで案件を請け負うことにより、顧客企業の生産性向上に寄与する。そういう案件の積み上げで成長するイメージになると思います。

(2)へつづく

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ