(再送)日経平均は167円安と続落、引けにかけ再度軟化、値下がり銘柄数1600近い=31日後場

 31日後場の日経平均株価は、前日比167円96銭安の1万8917円01銭と続落。朝方は、米経済対策への期待などを背景に30日の米国株式が大幅上昇した流れを受け、買いが先行した。下げに転じる場面もあったが、円安歩調とともに切り返した。日本時間午前10時に発表された中国3月製造業PMI(購買担当者景気指数)と同非製造業PMIが大幅改善したことで、上げ幅を拡大し、一時1万9336円19銭(前日比251円22銭高)まで上昇した。一巡後は上値が重く後場入り後には再びマイナス圏入りした。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感は根強く、一時1万8834円16銭(同250円81銭安)まで下押した。その後、小幅高に引き戻す場面もあったが、買いは続かず、大引けにかけて再度軟化した。

 東証1部の出来高は18億6245万株、売買代金は3兆802億円。騰落銘柄数は値上がり546銘柄、値下がり1581銘柄、変わらず39銘柄。

 市場からは「中国経済指標は悪くないが、現実的にそれでOKとはいかず、指数に絡んだ短期筋の売買に揺れている。新型コロナの感染状況をにらみつつ、相場が落ち着くのか、2番底を探りに行くのか見極めるところだ」(国内投資)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も売られた。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株もさえない。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、丸紅<8002.T>、三井物<8031.T>などの卸売株も安い。

 半面、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。

 個別では、オルトプラス<3672.T>、ソウルドO<6553.T>、MUTOHH<7999.T>、わかもと<4512.T>、アルフレッサ<2784.T>などの下げが目立った。半面、ヒトコムHD<4433.T>が連日ストップ高となり、ネオジャパン<3921.T>もストップ高。アルヒ<7198.T>、KeePer<6036.T>、Vキューブ<3681.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ