ヤマダ電機が小動き、野村証は「Neutral」継続、目標株価は490円に引き下げ

株式

2020/3/31 16:31

 ヤマダ電機<9831.T>が小動き。野村証券では30日付で、投資判断「Neutral」(中立)を継続、目標株価は600円から490円に引き下げている。

 新型肺炎ウイルスの影響と大塚家具<8186.T>の新規連結を加味し、21年3月期予想連結1株利益を従来比14%引き下げるとしている。目標株価の設定に当たっては、20年度小売36社平均PER20倍に、従来同様25%ディスカウントしたPER15倍を適用し算出されている。主力の家電事業は、物流やアプリといった基盤のデジタル化が遅れているうえ、住設・家具事業の離陸は不透明であり、中期成長性は小売平均を下回ると予想しているという。

 同証券では連結経常利益について、20年3月期490億円(前期比32.8%増、従来510億円、会社側計画は502億円)、21年3月期480億円(従来550億円)、22年3月期520億円(動60億円)と試算。20年3月期は、新型肺炎ウイルスの拡大により、20年3-5月の販売に悪影響が生じると予想。3月から消費者が外出を自粛しているほか、同社も3月3-16日まで直営店の45%に相当する店舗での営業時間を短縮、また、一部商品の入荷が遅れている模様で、今後、商品不足で機会ロス発生も懸念されるとしている。

 31日の終値は、前日比20円安の431円。

提供:モーニングスター社

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