<新興国eye>ベトナム第1四半期GDP3.82%増、新型コロナ受け過去10年間の最低

新興国

2020/4/1 16:52

 ベトナム統計総局(GSO)の発表によると、20年1-3月期GDP(国内総生産)推定値は前年同期比3.82%増で、前年同期の6.79%増から大きく減速した。1-3月期として過去10年間で最低となった。

 ベトナム国内で新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大する中、政府は新型コロナウイルスの収束および、国民の健康と安全の確保を最優先し、ある程度の経済成長を犠牲にする方針を取っている。

 同期の工業・建設業は5.15%増、うち工業が5.28%増となり、18年同期の10.45%増、19年同期の9.00%増を下回った。また、サービス業の伸び率も同期として過去10年間で最低値となった。

 GDP構成比率が大きいのは、サービス業43.71%、工業・建設業35.52%、農林水産業10.11%の3つ。

項目/名目GDP額/前年同期比(実質GDP成長率、価格基準年=2010)

合計/1188兆2070億ドン(約5兆5000億円)/3.82%増

農林水産業/120兆840億ドン(約5600億円)/0.08%増

工業・建設業/422兆890億ドン(約1兆9500億円)/5.15%増

サービス業/519兆3130億ドン(約2兆4000億円)/3.27%増

その他/126兆7210億ドン(約5900億円)/4.94%増

【筆者:Viet Economic Research&Advisory Corp.(VERAC)】

2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。

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提供:モーニングスター社

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