日経平均は154円安と4日続落、売り一巡後は下げ渋る動きに=2日前場

 2日の日経平均株価は、前日比154円34銭安の1万7911円07銭と4日続落して前場の取引を終了した。きのう1日の軟地合いや、現地1日の欧米株式が下落した動きなどから売りが先行。株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに、午前10時19分には、同357円75銭安の1万7707円66銭を付ける場面がみられた。その後は、下げ渋る動き動きをみせ、下げ幅を縮小した。時間外取引で米株価指数先物が上昇しているが、反応は限られているようだ。東証1部の出来高は7億1395万株、売買代金は1兆1324億円。騰落銘柄数は値上がり273銘柄、値下がり1865銘柄、変わらず29銘柄だった。

 市場では「様子見気分が広がり、市場参加者が少ないなか、株価指数先物に左右される展開が続きそうだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株が下落。SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も安い。AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も下げている。東証業種別指数は、30業種が下落、3業種が上昇した。

 個別では、ヒトコムHD<4433.T>、イリソ電子<6908.T>、東祥<8920.T>、神栄<3004.T>、フイルコン<5942.T>などが下落。半面、ヘリオスHD<6927.T>、マツオカ<3611.T>、ハイパー<3054.T>、ワイヤレスG<9419.T>、ヤマダ電機<9831.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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