日経平均は246円安と大幅に4日続落、上げ転換の場面もみられたが戻り待ちの売りに押される=2日後場

 2日の日経平均株価は、前日比246円69銭安の1万7818円72銭と大幅に4日続落して取引を終了した。終値ベースで1万8000円台を下回るのは3月23日(1万6887円78銭)以来、8営業日ぶり。朝方からきのうの軟地合いや、現地1日の欧米株式が下落した動きなどから売りが先行。株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに、午前10時19分には、同357円75銭安の1万7707円66銭を付ける場面がみられた。その後、下げ渋る動き動きをみせ、後場には日銀によるETF(上場投資信託)買い期待を背景に、上げ転換する場面もみられたが、戻り待ちの売りに押されたようだ。時間外取引で米株価指数先物が上昇したが、反応は限られた。東証1部の出来高は16億4426万株、売買代金は2兆5703億円。騰落銘柄数は値上がり266銘柄、値下がり1872銘柄、変わらず29銘柄だった。

 市場では「株価指数はまだ落ち着かない動きとなっているが、電機や精密、半導体などのセクターが比較的しっかりしていることから、戻りの先導役になることが期待される」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株が下落。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も安い。洋缶HD<5901.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株も下げた。東証業種別指数は、30業種が下落、3業種が上昇した。

 個別では、ヒトコムHD<4433.T>、三協立山<5932.T>、東祥<8920.T>、フォーバル<8275.T>、イリソ電子<6908.T>などが下落。半面、ワイヤレスG<9419.T>、ハイパー<3054.T>、ヘリオスH<6927.T>、ソウルドO<6553.T>、ヤマダ電機<9831.T>などが上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ