<相場の読み筋>4月3日

2020/4/3 7:40

 2日の米国株式は、大幅反発した。NYダウが前日比469.93ドル高の2万1413.44ドル、ナスダック総合指数が同126.729ポイント高の7487.311ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が13億4468万株、ナスダック市場が34億3201万株だった。トランプ米大統領はツイッターに、サウジアラビアのムハンマド皇太子との電話会談で、サウジアラビアとロシアによる原油の減産規模が1000万バレルに達するかもしれないと投稿。減産による需給の引き締まりが期待され、NY原油先物WTI価格が急騰。NYダウ採用銘柄のシェブロンやエクソン・モービルが大幅高となり、同指数を押し上げた。新型コロナウイルスの流行で、影響が懸念されていた週間の新規失業保険申請件数は664万8000件となり、市場予想平均の376万3000件を大きく上回った。

 3日の東京株式は反発後、上値の重い展開となりそう。きのう2日まで4日続落していた反動や、現地2日の米国株式が反発した動きから、買いが先行しそうだ。ただ、手掛かり材料に乏しいほか、2日には東京都で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数が97名に達し過去最高となるなど、「東京のロックダウン(都市封鎖)」への警戒感もくすぶり、積極的な売買は限られそうで、戻り待ちの売りに押される場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の後半(2日終値は107円28-30銭)と円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=117円台の前半(同117円28-32銭)と小動き。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、富士フイルム<4902.T>、日産自<7201.T>、三住トラスト<8309.T>などが、2日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日大阪取引所終値比220円高の1万8080円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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