<話題>「アビガン」は相場反転の光明となれるか

株式

2020/4/3 17:44

 今週(3月30日-4月3日)、目に付いたのは小売り関連の明暗。31日引け後に発表した20年5月期3月度(20年2月16日-3月15日)の売上高で、既存店が前年同月比14.5%増、全店が同22.8%増だったツルハホールディングス<3391.T>は週末にかけて下落したものの、株価は年初来高値圏を維持。

 一方、1日引け後に、20年2月期3月度の「銀座本店」(銀座店+浅草店)の売上高が前年同月比40.3%減だったと発表した松屋<8237.T>は株価の下落が継続。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、営業時間の短縮(影響度合いは7%弱)、臨時休業(同約9%)が大きなインパクトを与えたが、免税売上高は化粧品を軸に大幅に減少し、外出自粛要請を受け国内顧客の消費も減退した。

 また、2日引け後に、4月4日から4月12日まで、直営店全店を臨時休業にするとした鳥貴族<3193.T>および串カツ田中ホールディングス<3547.T>は大幅安で連日の年初来安値更新。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により外出を控える傾向が顕著になることから、国内業務用向けの販売機会に大幅な減少が見込まれるなどとして20年11月期の連結業績予想を下方修正したキユーピー<2809.T>も急落した。

 いい加減うんざりだが、こうした中で2日引け後に、日本政府の要請を受け、新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」(富士フイルムホールディングス<4901.T>)の原料となるマロン酸ジエチルを供給することを決定したと発表したデンカ<4061.T>が3日にストップ高するなど、光明も見えてきた。「アビガン」の国内薬事承認を進める日本政府が、国内における一貫した供給体制を構築しようとしているためだが、「アビガン」はウイルスの細胞内での遺伝子複製を阻害することで増殖を防ぐという作用機序を持つため薬効が高い。効き目が証明されれば相場つきも一変するとみられるだけに、注目が怠れない。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

株式新聞オリジナルアプリ

株式関連ニュース・銘柄情報に特化した株式新聞のオリジナルアプリで、
いつでも最新の情報をチェックできる便利なアプリです。

  • Google Play
  • App Store
▲ページTOPへ