<相場の読み筋>4月7日

2020/4/7 7:32

 6日の米国株式は、大幅反発した。NYダウが前週末比1627.46ドル高の2万2679.99ドル、ナスダック総合指数が同540.155ポイント高の7913.238ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が14億3053万株、ナスダック市場が36億9903万株だった。新型コロナウイルスの感染被害が深刻な米ニューヨーク州のクオモ知事は6日、同州の5日の新規感染者数が594人だったと発表した。前週4日の630人から減少したことで、感染拡大に歯止めがかかりつつあるとの期待感が台頭。買い戻しの動きを誘う格好となり、大幅な反発につながった。NYダウ採用の全30銘柄が上昇し、ボーイングやレイセオン・テクノロジーズ(旧ユナイテッド・テクノロジーズ)、アメリカン・エキスプレスなどが値上がり率の上位に入っている。

 7日の東京株式は、堅調な展開か。きのう6日に大幅高となった動きや、現地6日の欧米株式が大幅な上昇をみせたことから、買い優勢のスタートとなりそうだ。安倍晋三首相は6日、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の都府県に対し、きょう7日に改正新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を発令すると発表した。同時に、事業規模108兆円の経済対策を実施することも明らかにした。景気のテコ入れへの期待感から、しっかりした動きとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(6日終値は109円17-19銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=117円台の後半(同118円09-13銭)と円高方向に振れている。6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、キヤノン<7751.T>、みずほ<8411.T>などが、6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、6日大阪取引所終値比350円高の1万8920円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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