<新興国eye>ブラジル中銀週報:20年GDP伸び率見通しを1.18%減に下方修正

新興国

2020/4/7 10:00

 ブラジル中央銀行が6日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の20年実質GDP(国内総生産)見通しは、前週予想の対前年比0.48%減から1.18%減に下方修正された。下方修正は8週連続、1カ月前の予想は1.99%増だった。21年の見通しは前週予想の2.50%増に据え置かれた。据え置きは160週連続となった。

 20年末時点の政策金利見通しは前週予想の3.50%から3.25%に引き下げられた。引き下げは2週連続、1カ月前の予想は4.25%だった。一方、21年末時点の見通しも前週予想の5.00%から4.75%に引き下げられた。引き下げは2週連続、1カ月前は5.50%だった。次回5月5-6日会合時点の見通しも前週予想の3.50%から3.25%に引き下げられた。引き下げは2週連続、1カ月前の予想は4.25%だった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た20年のインフレ見通しは前週予想の2.94%上昇から2.72%上昇へと改善方向に上方修正された。上方修正は4週連続。1カ月前の予想は3.20%上昇だった。21年の見通しも前週予想の3.57%上昇から3.50%上昇に上方修正された。上方修正は4週連続、1カ月前の予想は3.75%上昇だった。

 為替レートの見通しは、20年末時点の見通しが1ドル=4.50レアルに据え置かれた。据え置きは2週連続。1カ月前の予想は4.20レアルだった。21年末時点の見通しは前週予想の4.30レアルから4.40レアルに引き上げられた。引き上げは3週連続、1カ月前の予想は4.20レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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