日経平均は373円高と大幅に3日続伸、値上がり銘柄数は1800超=7日後場
7日の日経平均株価は、前日比373円88銭高の1万8950円18銭と大幅に3日続伸して取引を終了した。午前9時7分には、同586円22銭高の1万9162円52銭ときょうの高値を付ける場面もあった。きのう6日の強い地合いや、現地6日の欧米株式が大幅反発したことから買いが先行した。買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となり、上げ幅を縮小。時間外取引で米株価指数先物が下落に転じたこともあり、後場には下げ転換する場面もみられた。ただ、引けにかけて上昇幅を取り戻すなど、値動きの荒い展開となった。ドル・円相場が円高方向に振れたことも意識されたようだ。東証1部の出来高は17億351万株、売買代金は2兆8231億円。騰落銘柄数は値上がり1877銘柄、値下がり255銘柄、変わらず36銘柄だった。
市場では「東京都や神奈川県など7都府県への緊急事態宣言を控えて、模様眺めムードが広がるなか、思惑的な売買が幅をきかせたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株が上昇。TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も高い。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も堅調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も上げた。東証業種別指数は、全33業種が上昇した。
個別では、アトラ<6029.T>、トルク<8077.T>、シンクロF<3963.T>、プレサンス<3254.T>、エアーテック<6291.T>などが上昇。半面、薬王堂HD<7679.T>、東邦システム<4333.T>、デンカ<4061.T>、Vキューブ<3681.T>、富士フイルム<4901.T>などが下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
関連記事
-
7日の東京外国為替市場=ドル・円、108円台後半で推移
7日の東京外国為替市場で、ドル・円は1ドル=108円台後半で推移している。国内輸出企業によるドル売り・円買いが観測され、朝方に109円台前半で推移していたドル・円は午前9時すぎに109円を割り込むな・・・…続き
-
7日大引けの日経平均株価=373円88銭高の1万8950円18銭と大幅に3日続伸
7日後場の日経平均株価は前日比373円88銭高の1万8950円18銭と大幅に3日続伸して引けた。提供:モーニングスター社…続き
-
トヨタ、新型コロナ感染拡大抑制に向け医療現場および医療用品への支援を表明
2020/4/7 14:53
トヨタ自動車は7日、グループ各社とともに現在、社会的な最優先課題となっている新型コロナウイルスの感染拡大の抑制や医療現場の支援に向けて、自動車産業が持つ製造・物流面でのノウハウや、グ・・・…続き