<無料公開>TOPIXのFFW見直し――JMHDや長谷川香にインパクト大

2020/4/8 8:57

 東証が7日にTOPIX(東証株価指数)の浮動株比率の定期見直しの結果を公表した。指数の構成ウエートを割り引く「調整係数」について71銘柄の適用を除外したほか、68銘柄の浮動株比率(FFW)が変更された。適用は4月末から。

 調整係数は東証1部への上場から日が浅い銘柄や、相対的に流動性の低い銘柄に適用され、TOPIXの構成において本来は100%となるはずのウエートが75%に削減される措置。適用が除外されると、指数への組み入れ比率が高まりファンドの買い需要につながる。また、FFWの拡大も同様の影響が見込まれる。

 今回の定期見直しを受け、クオンツアナリストが需給インパクトを試算している。SMBC日興証券は、FFWの変更による買い需要をJMホールディングス(3539)が11.0日分、長谷川香料(4958)が6.4日分と見込む。また、調整係数の適用解除に絡んでは、九州フィナンシャルグループ(7180)や日本国土開発(1887)、朝日インテック(7747)などへの買いインパクトが比較的大きくなるとはじいた。

◎ヤマエ久野、日リーテックは50日分の買い需要も

TOPIX

 一方、大和証券はJMHDを17日分超の買い需要を想定。また、かつて福岡単独上場だったヤマエ久野(8108)、東証2部から昇格した日本リーテック(1938)について、それぞれ52.4日分、49.9日分と大きな買いインパクトを見込んでいる。(画像クリックで拡大版にジャンプ、TOPIX調整係数の適用が解除された銘柄一覧)

(イメージ写真提供:123RF)

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