日経平均は403円高と大幅に4日続伸、値上がり銘柄数は1600超に=8日後場

 8日の日経平均株価は、前日比403円06銭高の1万9353円24銭と大幅に4日続伸して取引を終了した。前場には、戻り待ちの売りに押され210円を超える下げとなる場面もみられたが、下値を売る動きもみられず、もみ合い商状が続いていた。株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに、上げに転じた。後場に入り、米株価指数先物が上昇したことを受け、買い優勢の展開が強まり、午後2時52分には、同504円16銭高の1万9454円34銭ときょうの高値を付けた。外国為替市場で、ドル・円相場が一時、1ドル=108円90銭台(7日終値108円87-88銭)と、やや円安方向に振れたことも支えとなったようだ。東証1部の出来高は16億8156万株、売買代金は2兆8114億円。騰落銘柄数は値上がり1634銘柄、値下がり478銘柄、変わらず56銘柄だった。

 市場では「後場はファーストリテ<9883.T>が上げ幅を拡大したことで、日経平均株価を押し上げる格好となった。前場に200円強の下げを見せた後、後場には500円近い上昇をみせるなど、値の荒い展開はまだ続きそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株が上昇。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、アステラス薬<4503.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も高い。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も堅調。イオン<8267.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も上げた。東証業種別指数は、29業種が上昇、4業種が下落した。

 個別では、クボテック<7709.T>、ヤマエ久野<8108.T>、インテリクス<8940.T>、IBJ<6071.T>、DDHD<3073.T>などが上昇。半面、ランド<8918.T>、Vキューブ<3681.T>、エアーテック<6291.T>、ファーストブラザーズ<3454.T>、オリバー<7959.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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