<相場の読み筋>4月9日

2020/4/9 7:39

 8日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比779.71ドル高の2万3433.57ドル、ナスダック総合指数が同203.643ポイント高の8090.903ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が12億1184万株、ナスダック市場が33億4968万株だった。新型コロナウイルスの感染被害が深刻なニューヨーク州クオモ知事は8日、同州がこのまま厳格な隔離政策を続けていれば、数週間以内に感染者数が安定する可能性があると指摘。感染縮小への期待感が浮上し、買いが優勢となった。また、米民主党の大統領候補指名選挙で、急進左派のサンダース上院議員が撤退を表明。大企業に批判的な同氏が撤退することも材料視されたようだ。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップルやアマゾン・ドット・コム、アルファベット(グーグルの持株会社)などが買われ、終値ベースで3月10日(8344ポイント)以来、約1カ月ぶりに8000ポイント台を回復した。

 9日の東京株式は、上値の重い展開となりそう。日経平均株価はきのうまで4日続伸し、好地合いの継続が期待されるものの、新型コロナウイルスの新規感染者数がきのう8日に500人を超え、1日あたりの新規感染者数の最高を更新。感染のまん延による企業業績への影響を警戒し、積極的な売買は限られそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(8日終値は108円83-85銭)、ユーロ・円が1ユーロ=119円台の前半(同118円19-23銭)と小動き。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、ソニー<6758.T>、任天堂<7974.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日大阪取引所終値比225円高の1万9145円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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