日経平均は84円安と5日ぶりに反落、安値圏でのもみ合いが続く=9日前場

 9日の日経平均株価は、前日比84円98銭安の1万9268円26銭と5日ぶりに反落して前場の取引を終了。朝方は、きのう8日の堅調な地合いや、現地8日の米国株式が上昇したことなどから買いが先行した。ただ、積極的に上値を追う動きはみられず、下げに転じ、午前9時27分には、同123円58銭安の1万9229円66銭を付ける場面もみられた。その後は、安値圏でのもみ合いが続いた。為替市場では、ドル・円が1ドル=109円前後(8日終値は108円83-85銭)で、足元ではやや円安方向にあるものの、反応は限られている。東証1部の出来高は6億1537万株、売買代金は1兆414億円。騰落銘柄数は値上がり841銘柄、値下がり1255銘柄、変わらず72銘柄だった。

 市場では「あす10日には、4月限先物・オプションのSQ(特別清算指数)値の算出を控えることや、10日の米株式が聖金曜日の祝日で休場となることもあり、様子見姿勢が強まったようだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が下落。キリンHD<2503.T>、JT<2914.T>などの食料品株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も安い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も軟調。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も下げている。東証業種別指数は、29業種が下落、4業種が上昇した。

 個別では、オイラ大地<3182.T>、ビックカメラ<3048.T>、GameW<6552.T>、IIJ<3774.T>、MSコンサル<6555.T>などが下落。半面、MDV<3902.T>、ローランドD<6789.T>、ペッパー<3053.T>、ヘリオスH<6927.T>、蛇の目<6445.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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