ビックカメラが急落、上期および通期の業績予想を下方修正

株式

2020/4/9 13:54

 ビックカメラ<3048.T>が急落。8日引け後に、20年8月期上期(19年9月-20年2月)および通期の連結業績予想を下方修正したことが嫌気された様子。株価は前日比88円安の816円まで値を下げている。

 20年8月期上期は、予想売上高を従来の4575億円から4365億円(前年同期比1.2%減)に、営業利益を101億円から76億6000万円(同39.5%減)にそれぞれ減額。通期は売上高を9410億円から8410億円(前期比5.9%減)に、営業利益を252億円から35億円(同84.7%減)に引き下げている。上期は、消費増税後の需要の反動減が長引く中、記録的暖冬が重なったことに加え、新型コロナウイルスを要因とするインバウンドの急減、公共交通機関を利用した外出を控える動きの影響などにより、売上高は計画未達。利益面は販売量に応じたインセンティブの減少や商品ミックスの悪化が重しとなった。

 また、首都圏を中心に店舗展開する同社は、新型コロナウイルスの影響により営業時間の短縮や休館、またインバウンドの激減などにより実店舗の販売が大きく落ち込んでおり、下期(3-8月)に大きな回復は見込めないと想定。利益面は、実店舗の売上高の減少に加え、サプライチェーンの懸念も残ることから商品供給に影響が出そうだとし、さらに保有する収益性の低い商品を目玉商材として投入することも計画に織り込んだ。

 午後1時48分現在の株価は86円安の818円。

提供:モーニングスター社

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