日経平均は7円安と5日ぶりに小反落、引けにかけて下げ渋る=9日後場
9日の日経平均株価は、前日比7円47銭安の1万9345円77銭と5日ぶりに小反落して取引を終了した。朝方は、きのう8日の堅調な地合いや、現地8日の米国株式が上昇したことなどから買いが先行した。ただ、積極的に上値を追う動きはみられず、下げに転じた。後場に入り、株価指数先物にややまとまった売りが出たことをきっかけに、午後1時23分には、同194円69銭安の1万9158円55銭と、きょうの安値を付けた。ただ、下値を売る動きは限られ、引けにかけて下げ渋る動きとなった。午後2時に日本銀行から、4月地域経済報告(さくらリポート)が発表され、全国9地域すべての景気判断が下方修正されたが、反応は限定的だったようだ。ドル・円相場は1ドル=108円90銭台(8日終値108円83-85銭)と総じて小動きにとどまり、反応は限られた。
東証1部の出来高は13億6889万株、売買代金は2兆2997億円。騰落銘柄数は値上がり1098銘柄、値下がり1007銘柄、変わらず64銘柄だった。
市場では「直近4日間で日経平均株価は1500円を超える上げみせていただけに、戻り待ちの売りに押されるのは当然で、売りを吸収しながら値固めに移ることができるか注目される」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が下落。キリンHD<2503.T>、JT<2914.T>などの食料品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も安い。花王<4452.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も軟調。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、7&iHD<3382.T>、イオン<8267.T>などの小売株も下げた。東証業種別指数は、20業種が下落、13業種が上昇した。
個別では、ひらまつ<2764.T>、ビックカメラ<3048.T>、GameW<6552.T>、エアーテック<6291.T>、イチカワ<3513.T>などが下落。半面、ペッパー<3053.T>、MDV<3902.T>、蛇の目<6445.T>、ローランドD<6789.T>、ぴあ<4337.T>などが上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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