ヤクルトが年初来高値、SMBC日興証は「1」・目標株価8000円に引き上げ

株式

2020/4/9 16:22

 ヤクルト本社<2267.T>が180円高の6710円まで買われ、3月30日に付けた年初来高値6690円を更新した。SMBC日興証券では8日付で、投資判断を「2」(中立)から「1」(アウトパフォーム)に、目標株価を5500円から8000円に、それぞれ引き上げている。

 「新型ウイルス収束後の世界」で、成長がより加速し得る銘柄と考えるとコメント。今回の出来事を契機に、人々の自己防衛意識は高まり、免疫力をアップする乳酸菌飲料への価値観は高まると予想している。成長が鈍化していた中国では、チルド乳酸菌の売上が急回復、この強い需要が定着する可能性は高いとする一方で、国内の高付加価値化戦略にも手応えがあり、新製品「ヤクルト1000」が予想を超える売り行きを示しており、国内収益改善の引き金になると予想している。

 同証券では、向こう3期の営業利益成長を年平均プラス8.7%と予想、PERは21年3月期27倍、22年3月期24倍、成長株として評価されていた時には、30倍を超えていた点を勘案すると、必ずしも割高ではないだろうとしている。

 9日の終値は、前日比20円高の6550円。

提供:モーニングスター社

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