10日の債券市場見通し=方向感に欠ける展開か

債券

2020/4/10 8:28

予想レンジ:債券先物中心限月(20年6月限)152.10円-152.30円、長期国債利回り0.000%-0.020%

 10日の債券市場は、今晩の米国市場が聖金曜日で休場となるため、方向感に欠ける展開となりそうだ。

 前日の米国市場は株高・債券高。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、米経済が新型コロナウイルスの感染症による打撃から回復し始めるまで、FRBが利用可能なあらゆる手段を使い続ける姿勢を表明。米債券の買い手掛かりとなった。

 国内市場では、米国債の反発がサポート材料となりそうだ。ただ、日経平均株価が強含む場面では、上値が重くなりそうだ。国債入札や日銀の長期国債買い入れオペは予定されていない。

 市場では、「政府の緊急事態宣言を受け、在宅勤務拡大などによる市場全体のリスク許容度低下の影響は引き続き懸念材料。ただ、一方向にポジションを大きく傾けるような動きは出ず、売り買いともに決定的な手掛かり材料を欠き、もみ合いに終始する」(銀行系証券)との見方。

提供:モーニングスター社

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