<新興国eye>格付け大手フィッチ、4-6月期のトルコ経済をマイナス成長と予想

新興国

2020/4/10 10:27

 米英大手信用格付け会社フィッチ・レーティングスのダグラス・ウィンスロー氏(ソブリン債担当)は6日、20年のトルコ経済の見通しについて、4-6月期はマイナス成長になると予想した。地元紙ヒュリエトが伝えた。

 フィッチは新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック(感染症の世界流行)の悪影響で世界経済がマイナス成長となる中で、20年の通年では前年の0.9%増をやや下回る0.8%増とプラス成長を維持すると予想。また、21年には4.5%増に回復すると予想している。

 ただ、これらの予想は、政府が新型コロナ感染対策として実施している部分的なロックダウン(都市封鎖)を20年4-6月期中に解除し、その後、経済活動が正常化し始めることを前提としている。それによると、1-3月期は6%増超となったが、4-6月期はマイナス成長となり、7-9月期には成長が横ばい、10-12月期から回復軌道に入るとしている。同氏は、「もし、ウイルス感染が効果的に封じ込められず、ロックダウンが7-9月期まで続けば、大幅な成長鈍化となる」と指摘する。

 また、同氏はトルコの20年末時点のインフレ率の見通しについては8.5%上昇とした一方、政策金利については年末までに現在の9.75%から1.00ポイント引き下げられ、8.75%になると予想している。

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提供:モーニングスター社

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