4日の債券市場見通し=下げ渋る展開か

債券

2020/4/14 8:27

予想レンジ:債券先物中心限月(20年6月限)152.15円-152.35円、長期国債利回りマイナス0.005%-プラス0.010%

 14日の債券市場は、下げ渋る展開か。

 3連休明けの米債券市場は下落。FRB(米連邦準備制度理事会)の金融調節を担当するNY連銀が、連休前に公表した1日当たりの国債買い入れ額を減らす方針を示しており、「債券需給の緩みを意識した売りが優勢となった」(国内証券)という。

 国内市場では、米債券安の流れを引き継ぎ売りが先行し、財務省が実施する流動性供給入札が需給面の重荷となりそうだ。市場では、「新型コロナウイルスの感染問題で在宅勤務者が増えており、市場全体の売買高やリスク許容度の低下がもたらす悪影響が気掛かり」(銀行系証券)との見方。

 一方、この日は3月の中国貿易統計が発表される。相当な落ち込みが予想されており、円債のサポート材料となりそうだ。また、流動性入札にも波乱がなければ円債の下値の堅さが確認できそうだ。

提供:モーニングスター社

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