<米国株情報>IBM、第1四半期は減収減益―通期見通し撤回

株式

2020/4/22 10:22

 IT・コンピュターサービス最大手アイビーエム<IBM>が20日引け後、20年12月期第1四半期(20年1-3月)の決算を発表した。売上高は前年比3%減の175億7000万ドル、純利益は同26%減の11億8000万ドル、一時的項目を除いた調整後の1株当たり利益(EPS)は1.84ドル(前年は2.25ドル)となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動の抑制などにより売上は低迷したが、EPSは市場予想の1.81ドルをやや上回った。

 2月まではおおむね計画通りだったが、3月に入って新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動の抑制により売上が低迷したという。

 部門別の売上高は、総売上高の多くを占めるグローバル・テクノロジー・サービス部門が前年比5.9%減の64億7000万ドルと伸び悩み、市場予想を下回った。また、19年に買収したソフト大手レッドハットを含むクラウド&コグニティブ・ソフトウエア部門は同5.5%増の52億4000万ドルと成長したものの、市場予想には届かなかった。一方、グローバル・ビジネス・サービス部門は同0.5%減の41億4000万ドルにとどまったが、市場予想を上回った。

 会社側は今回の決算発表と同時に、新型コロナの先行きが不透明として、通期業績予想を取り下げた。1月時点では調整後のEPSを13.35ドルと予想していた。

 IBMの株価は21日、前日比3.03%安の116.76ドルと3営業日ぶりに急反落した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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