米アップルは時間外で下落、第3四半期業績予想の非開示を嫌気か
米アップル<AAPL>は4月30日の時間外取引で、買い一巡後に下落した。一時300ドルに急接近したが戻り売りに押され、米東部時間午後7時59分に2.55%安の286.30ドルとなった。この日の夕方に20年9月期第2四半期(1-3月)の決算を発表したが、第3四半期(4-6月)の業績予想を開示しなかったことで先行きの不透明感が強まり、売りが優勢となった。会社側は新型コロナウイルス感染拡大の影響を見通すことが困難としている。
第2四半期の売上高は前年比0.5%増の583億1300万ドル、純利益は同3%減の112億4900万ドル、希薄化後1株当たり利益(EPS)は2.55ドル(前年は2.46ドル)となり、売上高、同EPSともに市場予想を上回った。
音楽配信サービス「アップル・ミュージック」やデータ共有サービス「iCloud」、スマートフォン向け電子決済サービス「アップル・ペイ」などのサービス部門の売上が前年比17%増の133億5000万ドルと4期連続で過去最高を更新し、市場予想を上回った。
一方、新型コロナウイルス感染拡大に伴う店舗閉鎖などの影響で、主力の「アイフォーン」シリーズの売上が前年比7%減にとどまった。「アップルウオッチ」などウエアラブル端末は同22%増と堅調だったが、市場予想には届かなかった。
地域別では、北米と日本が第1四半期よりも減少幅を縮小したが、欧州は増収だったものの伸びが鈍化し、中国は減少に転じている。
決算と同時に、株主還元策を発表。四半期配当金を6%引き上げ、1株当たり0.82ドルとした。また、新たに500億ドルの自己株式取得を発表した。ただ、市場予想の750億-1000億ドルを下回った。
ティム・クックCEO(最高経営責任者)は「2月にサプライチェーンが一時的に抑制されたが、3月末に向かって通常の状態に戻った」とした。
<関連銘柄>
NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、
SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、
NYダウベア<2041.T>
(イメージ写真提供:123RF)
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