日経平均は574円安と大幅反落、先物売りに下げ幅拡大、全33業種が下落=1日後場

 1日後場の日経平均株価は前日比574円34銭安の1万9619円35銭と大幅反落。東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。朝方は、4月30日の欧米株式が下落した流れを受け、売りが先行した。前日に大幅反発(422円50銭高)した反動や、時間外取引での米株価指数先物安も重しとなった。株価指数先物売りに下げ幅を拡大し、後場終盤には1万9551円73銭(前日比641円96銭安)まで下押した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは鈍かった。大型連休を前に手じまい売りが強まった。朝方に新型コロナウイルスめぐり中国に対する報復措置を検討する動きが米政権内で出ていると報じられ、改めて警戒されたとの見方もあった。

 東証1部の出来高は13億6465万株、売買代金は2兆2980億円。騰落銘柄数は値上がり324銘柄、値下がり1807銘柄、変わらず40銘柄。

 市場からは「きのうは海外での経済活動再開の動きに対し、期待先行で上昇した面があるが、結果的に半値戻りで止められ、きょうは5連休を控えて利益確定売りが出やすかった。国内に材料はなく、連休中に海外市場がどう動くかがカギを握っている」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、住友電工<5802.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株も安い。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も軟調。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も売られた。

 個別では、関西みらいF<7321.T>、クリエート<5187.T>、アステリア<3853.T>、リケンテクノ<4220.T>、PLANT<7646.T>などの下げが目立った。半面、だいこう<8692.T>(監理)が連日でストップ高となり、アイロムG<2372.T>もストップ高。日ガス<8174.T>、ウェルネット<2428.T>、クロップス<9428.T>などの上げも目立った。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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