日経平均は55円高と反発、時間外取引での米株価指数先物の上げ幅拡大が支え=7日後場

 7日の日経平均株価は、前週末比55円42銭高の1万9674円77銭と反発して取引を終了した。午後1時26分には、同101円52銭高の1万9720円87銭を付ける場面もみられた。朝方は、前週末の弱い動きやNYダウ安から売りが先行。売り一巡後は、日銀によるETF(上場投資信託)買いが期待されるなか、下げ渋る動きとなった。「連休前に悲観的な見方に傾いていた反動」(中堅証券)や、時間外取引で米株価指数先物が上げ幅を拡大したことなどが支えとなりプラス転換。ただ、積極的に上値を追う動きはみられず、小幅高にとどまった。東証1部の出来高は13億5134万株、売買代金は2兆2877億円。騰落銘柄数は値上がり1118銘柄、値下がり989銘柄、変わらず64銘柄だった。

 市場では「連休前の1日に、日経平均株価は550円を超える下げを演じていた反動や、連休中の欧米株式市場で大きな波乱がなかったこともあり、買い戻しを誘ったようだ」(他の中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、バンナムHD<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、キーエンス<6861.T>、村田製<6981.T>などの電機株が上昇。三和HD<5929.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株や、大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>などの建設株も高い。アステラス薬<4503.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、国際帝石<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株も堅調。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も上げた。東証業種別指数は、12業種が上昇、21業種が下落した。

 個別では、アイロムG<2372.T>、だいこう<8692.T>(監理)、電算システム<3630.T>、新日科学<2395.T>、フューチャー<4722.T>などが上昇。半面、千趣会<8165.T>、アルインコ<5933.T>、石川製<6208.T>、豊和工<6203.T>、ペッパー<3053.T>などが下落した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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