神栄が大幅続落、20年3月期業績予想を下方修正、営業増益幅縮小で最終赤字拡大

株式

2020/5/7 16:12

 神栄<3004.T>が大幅続落し、47円安の508円を付けた。5月1日引け後に20年3月期の連結業績予想を下方修正し、嫌気された。

 20年3月期業績予想は、売上高が420億円から411億6400万円(前期比3.7%減)、営業利益が6億円から3億5900万円(同77.7%増)に引き下げられた。電子関連において、需要期となる下期での回復を見込んでいた空気清浄機用ホコリセンサの輸出が中国市場の低迷により計画通りには回復せず、米中貿易摩擦の長期化や第4四半期(20年1-3月)における国内の設備投資冷え込みなどにより落下・衝撃試験機の受注が伸びなかった。さらに、食品関連において新型コロナウイルスの感染拡大に伴い外食産業向けなど業務用の売上が減少したことで、前回予想を下回る見込みとなった。

 一方、最終損益は3億円の赤字から6億7700万円の赤字(前期は3億9600万円の赤字)に悪化する。土地および建物や投資有価証券の売却益を特別利益として計上するが、訴訟関連損失やPCB廃棄物の処理に係る環境対策引当金の追加計上額6900万円を特別損失として計上することなどが響く。

 7日の終値は、前週末比9円安の546円。

提供:モーニングスター社

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