<相場の読み筋>5月20日

2020/5/20 7:44

 19日の米国株式は、4日ぶりに反落した。NYダウが前日比390.51ドル安の2万4206.86ドル、ナスダック総合指数が同49.724ポイント安の9185.104ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億7511万株、ナスダック市場が42億3583万株だった。前日に大幅続伸していた反動で、朝方から目先的な利益を確定する売りが先行。医療系ニュースサイトのSTATは、モデルナ<MRNA>が新型コロナウイルスに効果がみられたと発表したワクチン候補薬に関し、専門家が疑問を呈していると報道。同社株が下落したこともあり、相場の重しとなった。NYダウ採用銘柄では、ボーイング<BA>やプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)<PG>、シェブロン<CVX>などが値下がり率の上位に入っている。

 20日の東京株式は、弱含みの展開か。きのう19日の日経平均株価は一時520円を超える上昇を見せる場面もみられたが、大引けでは299円の上昇にとどまった。戻り待ちの売り圧力の強さを感じさせる動きとなっていただけに、売りが優勢となる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の後半(19日終値は107円41-42銭)、ユーロ・円が1ユーロ=117円台の半ば(同117円38-42銭)とやや円安方向にある。輸出関連銘柄には下支え要因として意識されそう。19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、富士フイルム<4901.T>、ソニー<6758.T>、三住トラスト<8309.T>などが、19日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、18日の大阪取引所終値比145円安の2万385円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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