ソニーFH上場廃止に伴う日経平均入れ替え―新規採用候補はJPX筆頭、ZOZOやカカクコムも

株式

2020/5/20 8:25

 ソニー<6758.T>がソニーフィナンシャルホールディングス(ソニーFH)<8729.T>を完全子会社化するのに伴い、日経平均株価に新たに1銘柄が臨時で採用される。ソニーFHは日経平均の構成銘柄。TOB(株式公開買い付け)により上場廃止となるため、補充の1社が今後選ばれる。

 これを受け、大和証券は新規採用候補として日本取引所グループ(JPX)<8697.T>を挙げている。日経平均に組み入れられた際のパッシブファンドによる買い需要は、2600万株(1日平均売買高に換算して13.4日分)と試算した。

 JPXについては、野村証券もソニーFHに代わる採用候補の筆頭としている。買い需要の試算は、前提条件の違いなどから22.3日と大和証より大きい。また同証券は、セブン銀行<8410.T>と、銘柄数が不足している消費セクターのカカクコム<2371.T>も次点に挙げ、買い需要をそれぞれ7.6日、16.2日とみている。

 SMBC日興証券も金融セクターから新たに採用されると仮定し、流動性を踏まえてSBIホールディングス<8473.T>、マネックスグループ<8698.T>を選んだ。買い需要の試算はそれぞれ0.1日、0.8日と小さく、株価への影響は限定されそうだ。

 また、同証券は、ソニーFHの補充は日経平均の臨時見直しではなく、時期が近い9月末実施の定期見直しとして扱われる可能性もあると指摘。その場合はセクターバランスの調整を想定し、ZOZO<3092.T>も候補に出している。買い需要は約11日分と推定される。

提供:モーニングスター社

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