日経平均は11円安と5日ぶりに小反落、値下がりは1234銘柄に=21日前場

 21日の日経平均株価は、前日比11円20銭安の2万583円95銭と5日ぶりに小反落して前場の取引を終了した。朝方は、きのう20日の堅調な地合いに加え、現地20日の欧米株高もあり、買いが先行した。ただ、買い一巡後は、時間外取引での米株価指数先物が下落していることや、4連騰となっていることから、下げに転じた。午前11時15分には、同44円64銭安の2万550円51銭を付けるなど、弱含みで推移した。為替市場では、ドル・円が1ドル=107円60銭台(20日終値は107円65-66銭)で、朝方の水準からやや円高方向にあることも意識されたようだ。東証1部の出来高は5億9302万株、売買代金は9434億円。騰落銘柄数は値上がり825銘柄、値下がり1234銘柄、変わらず107銘柄だった。

 市場では「きのう20日の上昇で、4月3-8日以来の4日続伸となったが、今年は4日続伸が最長なことや、買い疲れ感もあるようで、戻り待ちの売りに押されたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、清水建設<1803.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株が下落。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も安い。NTTドコモ<9437.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も軟調。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、野村<8604.T>、アジア投資<8518.T>などの証券商品先物株も下げている。東証業種別指数は、16業種が下落、17業種が上昇した。

 個別では、船井総研HD<9757.T>、山田コンサル<4792.T>、朝日工<1975.T>、ダイジヱット<6138.T>、丸大食<2288.T>などが下落。半面、レナウン<3606.T>(整理)、アイロムG<2372.T>、フィールズ<2767.T>、太平洋セメ<5233.T>、日信号<6741.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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