来週の日本株の読み筋=堅調な展開となりそう

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株式

2020/5/22 17:46

 来週(25-29日)の東京株式市場は、堅調な展開となりそうだ。今週は上値の抵抗ラインとして意識された75日移動平均線(22日時点で2万370円)を上抜き、続落となった22日も終値ベースで上回った。景気をめぐる悪材料にも過剰な反応を示す場面が少なくなるなど、同線超えとともに投資家心理の好転が見込まれる。積極的に上値を追う材料には欠けるものの、しっかりした動きが期待される。ただ、米国では同国市場に上場する企業に対し、企業経営の透明性を求める法案を上院で可決。中国企業を標的とした内容との見方がある同法案だが、成立が見込まれるなか、米中対立が高まる事態には注意したい。

 スケジュール面では、26日には4月工作機械受注(確報)、29日に4月失業率と有効求人倍率、鉱工業生産が発表される。海外では、25日にドイツで5月Ifo景況感指数、26日には米5月消費者信頼感指数、28日に米1-3月GDP(国内総生産)改定値が発表される。

 22日の東京株式は、前日比164円15銭安の2万388円16銭と続落して取引を終えている。東証1部の売買代金は1兆9334億円にとどまり、連日で2兆円を割り込んだ。2営業日連続で2兆円割れとなるのは、1月20-24日の5営業日連続で割り込んで以来、4カ月ぶりだった。

提供:モーニングスター社

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