日経平均は294円高と3日ぶり大幅反発、政府の緊急事態宣言の全面解除方針で買い先行=25日前場

 25日前場の日経平均株価は前週末比294円62銭高の2万682円78銭と3営業日ぶりに大幅反発。朝方は、買いが先行した。政府は25日、緊急事態宣言の全面解除を決定する方針で、早期の経済活動の正常化が期待感された。20年度第2次補正予算案の事業規模100兆円超で調整入りと報じられたことも支えとなり、一時2万713円02銭(前週末比324円86銭高)まで上昇した。その後いったん伸び悩んだが、買い気は根強く、前引けにかけて高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は5億507万株、売買代金は8507億円。騰落銘柄数は値上がり1717銘柄、値下がり363銘柄、変わらず81銘柄。

 市場からは「緊急事態宣言の全面解除の流れは分かっていたが、先行きへの期待感もあるようで強い動きだ。一本調子の上げは無理にしろ、売り込む理由がなくなってきたことで、上方向に進む可能性がある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値上がり。業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も値を上げ、国際帝石<1605.T>などの鉱業株も堅調。HIS<9603.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株や、JR西日本<9021.T>、ヤマトHD<9064.T>などの陸運株も買われた。

 個別では、アグレ都市<3467.T>、ツクイ<2398.T>がストップ高となり、Wスコープ<6619.T>、ショーケース<3909.T>、CIJ<4826.T>などの上げも目立った。半面、レナウン<3606.T>(整理)、リログループ<8876.T>、JMS<7702.T>、フィールズ<2767.T>、日比谷設備<1982.T>などの下げが目立った。

提供:モーニングスター社

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