ヤマトHDが年初来高値、野村証は「Buy」・目標株価2500円に引き上げ

株式

2020/5/25 16:39

 ヤマトホールディングス<9064.T>が続伸、87円高の2194円まで買われ、5月21日につけた年初来高値2153円を更新した。野村証券では22日付で、投資判断を「Neutral」(中立)から「Buy」(買い)に、目標株価を1800円から2500円に、それぞれ引き上げている。

 同証券では業績予想を上方修正、あわせて目標株価を2500円に引き上げるとしている。外出自粛の環境の中、EC(電子商取引)の利用増などで収入を増やしやすい会社で、課題であった費用管理はデータを重視した需要予測、配送体制の構築に努め、1-3月期は同証券、会社側計画を上回る営業利益を達成、また、4月に宅急便の取扱個数が前年同月比13%増と急増する中でも配送人員を増やさずに対応し、一人当たりの生産性を重視した結果が出ているとコメントしている。

 1月に発表された経営構造改革では24年3月期に売上高2兆円、営業利益1200億円以上、利益率6%を設定しているが、19年3月期第4四半期(19年1-3月)に固定費を増やさなければ、19年3月期に800億円程度の営業利益が出ていたとみており、個数が堅調であれば22年3月期に同800億円水準への増加は容易と判断しているという。

 同証券では連結営業利益について、21年3月期616億円(前期比37.8%増、従来555億円、会社側計画は非開示)、22年3月期810億円(従来705億円)、23年3月期944億円と試算している。

 25日の終値は、前週末比53円高の2160円。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ