イノベーションは新型コロナで注目度向上、IT/BIZトレンドの拡大継続
2020/5/26 15:08
メディア事業とオンラインマーケティング支援のイノベーション<3970.T>が新型コロナウイルスによる環境変化を捉えて業績を伸ばしている。足元、オンラインメディア事業で主力の「IT/BIZトレンド」の閲覧者数が急拡大。オンラインセミナー関連でも大きな成果を上げており、今期以降の飛躍に期待が高まっている。
25日に2020年3月期決算を発表し、26日午前にオンライン説明会を開催。前期は、連結売上高が20億2200万円(前々期比35.9%増)、営業利益は1億7400万円(同10.6倍)となった。オンラインメディア事業でSEO(検索エンジン最適化)対策などが実って収益力が向上。新型コロナの感染拡大が始まった2月以降、「IT/BIZトレンド」でテレワーク系カテゴリーの検索数が急増しており、関連売上高も増加。テレワーク関連のほか、ウェブ面接やウェブ会議、チャットボットといった、働き方の変化に関連する新しいツールへの関心が高まっている。この流れは4月以降も継続している。
前年M&A(企業の合併、買収)したオンラインセミナーのコクリポも新型コロナの流行で需要を高めている。セミナーの開催中止が相次いだことで2月以降、問い合わせが急増。1カ月間の無償提供を行うなど普及に向けた施策を打った効果で急拡大。無償提供であるため前期業績への寄与は限定的だったが、無償期間終了後の有償サービスへの切り替えは「想定以上」(富田直人社長)に多いという。
今期の業績予想はレンジで開示しており、売上高で21億1000万-23億3000万円、営業利益は1億7000万-2億1000万円とした。上限ベースで売上高は前期比15.2%増、営業利益は同20.3%増を見込む。足元まで4、5月は好調に推移しているが、今後の見通しを保守的に見積もっている面が強い。
株価はここまで、新型コロナの流行でビジネスを拡大させている有力銘柄として人気を集めてきた経緯があり、26日は朝方に年初来高値を更新した後、利益確定売りが先行する展開となっている。26日終値は509円安の2641円だった。
提供:モーニングスター社
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