日経平均は148円高と3日続伸、再度プラス浮上、時間外の米株先物高が支えに=27日後場

 27日後場の日経平均株価は前日比148円06銭高の2万1419円23銭と3日続伸。朝方は、きのう連騰した反動で、利益確定売りに弱含んで始まった。いったん上げに転じたが、株価指数先物売りに軟化し、一時2万1142円72銭(前日比128円45銭安)まで下落する場面があった。ただ、経済活動再開への期待感は根強く一巡後は切り返したが、米中対立が警戒されるなか、香港ハンセン指数が下げに転じたこともあり、前引けにかけて弱含んだ。後場は、再度プラス圏入りして始まり、一時2万1475円68銭(同204円51銭高)まで上伸した。時間外取引で米株価指数先物が上げ転換後に一段高となり、支えとして意識された。その後は、戻り売りに抑えられ、大引けにかけてやや上値が重くなった。

 東証1部の出来高は17億6330万株、売買代金は2兆8756億円。騰落銘柄数は値上がり1431銘柄、値下がり662銘柄、変わらず77銘柄。

 市場からは「新型コロナワクチンの話もあって、経済正常化への動きを織り込んでいる。売り方の買い戻しが主体だが、二番底シナリオは変わりつつある。米中対立がこじれれば、下げるだろうが、むしろいい押し目になる」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も堅調。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も高い。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、DOWA<5714.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も値を上げ、みずほ<8411.T>、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も買われた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR西日本<9021.T>、西武HD<9024.T>陸運株が軟調。住友不<8830.T>、菱地所<8802.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も安い。

 個別では、Jリース<7187.T>、enish<3667.T>、マーベラス<7844.T>がストップ高となり、ダイヤHD<6699.T>も一時ストップ高。トレックスS<6616.T>、日機装<6376.T>(前場に一時ストップ高)などの上げも目立った。半面、ペッパー<3053.T>、LITALI<6187.T>、日ペイントH<4612.T>、オプティム<3694.T>、SHIFT<3697.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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