日経平均は184円高と反発、3カ月ぶり2万2000円回復、買い一巡後は伸び悩む=1日後場

 6月1日後場の日経平均株価は前週末比184円50銭高の2万2062円39銭と反発。2万2000円回復は、2月26日以来約3カ月ぶり。朝方は、買いが先行した。東京都が1日から休業要請の緩和段階を「ステップ2」に進め、経済活動再開への期待が強まり、先物に断続的な買いが入った。時間外取引で米株価指数先物が上げに転じ、中国株や香港株の上昇も支えとなり、上げ幅を拡大し、前場終盤には2万2161円39銭(前週末比283円50銭高)まで上昇する場面があった。一巡後は利益確定売りに伸び悩んだが、大引けにかけては2万2000円台で推移した。

 東証1部の出来高は12億168万株、売買代金は2兆3258億円。騰落銘柄数は値上がり998銘柄、値下がり1094銘柄、変わらず78銘柄。

 市場からは「米中対立など不透明材料を引きずっているが、好需給の方が勝っているようだ。ただ、TOPIX(東証株価指数)ベースでは、200日移動平均線で上値を抑えられ、そろそろ頭が重くなってきた感じだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株が堅調。関西電力<9503.T>、東電力HD<9501.T>などの電気ガス株や、ソフバンG<9984.T>、オービック<4684.T>などの情報通信株も買われた。洋缶HD<5901.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株や、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も高い。アドバンテスト<6857.T>、東エレク<8035.T>、スクリーン<7735.T>などの電機株も値を上げ、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も引き締まった。

 半面、第一三共<4568.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株が軟調。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も売られた。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も安い。

 個別では、曙ブレキ<7238.T>、アイロムG<2372.T>がストップ高となり、GMOクラ<3788.T>も一時ストップ高。システムサポ<4396.T>、わかもと<4512.T>などの上げも目立った。半面、ツカダGH<2418.T>、大東銀<8563.T>、三城HD<7455.T>、レナウン<3606.T>(整理)、VTHD<7593.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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