明日の日本株の読み筋=底堅い展開か、引き続き好需給が支えに
あす2日の東京株式市場は、底堅い展開か。東京都が1日から休業要請の緩和段階を「ステップ2」に進め、経済活動再開への期待が強まり、1日の株高につながったが、市場では指数上昇要因として好需給を指摘する向きが多い。
先物買い・現物売りポジションにおける未解消の現物売り残高を示す裁定売り残は、5月22日現在で2兆5707億円(前週末比732億円増)と3週連続で増加し、高水準にある。「来週のSQ(特別清算指数)算出に向けて買い戻しが入るとの期待感から買われている」(銀行系証券)との見方が根強い。足元では、中国政府による「香港国家安全法」の制定方針決定をめぐる米中対立や、白人警官による黒人死亡事件に端を発した米抗議デモなど不透明要因を引きずっているが、「好需給の方が勝っているようだ」(準大手証券)との声も聞かれ、引き続き好需給が支えとして意識されよう。
1日の日経平均株価は反発し、2万2062円(前週末比184円高)引けと約3カ月ぶりに2万2000円を回復した。経済活動再開への期待が強まり、先物に断続的な買いが入った。時間外取引で米株価指数先物が上げに転じ、中国株や香港株の上昇も支えとなり、前場終盤には上げ幅が280円を超えた。買い一巡後は利益確定売りに伸び悩んだが、大引けにかけては2万2000円台で推移した。一部では、「TOPIX(東証株価指数)ベースでは、200日移動平均線で上値を抑えられ、そろそろ頭が重くなってきた感じだ」(前出の準大手証券)との読みも出ていた。
提供:モーニングスター社
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