<新興国eye>ブラジル中銀週報:20年GDP見通しを6.25%減に下方修正

新興国

2020/6/2 10:28

 ブラジル中央銀行が1日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の20年実質GDP(国内総生産)の見通しは前週予想の対前年比5.89%減から6.25%減に下方修正された。下方修正は16週連続、1カ月前の予想は3.76%減だった。また、21年の見通しは前週予想の3.50%増に据え置かれた。1カ月前の予想は3.20%増だった。

 20年末時点の政策金利見通しは前週予想の2.25%に据え置かれた。据え置きは2週連続、1カ月前の予想は2.75%だった。一方、21年末時点の見通しは前週予想の3.29%から3.38%に引き上げられた。1カ月前は3.75%だった。次回6月16-17日の政策金融決定会合時点は2.25%に据え置かれた。据え置きは2週連続、1カ月前は2.75%だった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た20年のインフレ見通しは前週予想の1.57%上昇から1.55%上昇に改善方向に上方修正された。上方修正は12週連続、1カ月前の予想は1.97%上昇だった。21年の見通しも前週予想の3.14%上昇から3.10%上昇に上方修正された。上方修正は5週連続、1カ月前の予想は3.30%上昇だった。

 為替レートの見通しは、20年末時点の見通しが1ドル=5.40レアルに据え置かれた。1カ月前の予想は5.00レアルだった。21年末時点の見通しは前週予想の5.03レアルから5.08レアルに引き上げられた。引き上げは11週連続、1カ月前の予想は4.75レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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