米ズームの業績好調、2~4月売上2.7倍に――テレワーク株の反応は?
2020/6/3 8:43
ビデオ会議システムの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ<ZM>が2日に発表した2~4月期(2021年1月期第1四半期)決算は、売上高が3.28億ドル(約360億円、前年同期比2.7倍)に大きく拡大した。一時費用を除いた営業利益は0.55億ドル(同6.7倍)となった。
新型コロナウイルスの感染が世界中に広がり、在宅勤務の増加に伴うビデオ会議システムのニーズを一気に取り込んだ。売上高は前四半期比でも1.7倍に膨らんでいる。2~4月の1株利益(一時費用除く)は0.20ドル(前年同期は0.03ドル)だった。
見通しも強く
旺盛な需要は目先も続きそうだ。同社は5~7月期(第2四半期)の見通しについて、売上高を4.95億~5.00億ドル、営業利益1.30億~1.35億ドル、1株利益を0.44~0.46ドルとした。通期では売上高17.75億~18.00億ドル(前期は6.23億ドル)と予想している。
ズームの株価は決算発表後の同日の時間外取引で、一時急騰したもののその後値を消した。日本でもテレワーク株の人気が足元で再燃しており、代表格のブイキューブ(=Vキューブ、3681)は直近に今12月期の業績予想を上方修正している。(画像クリックでテレワーク関連株の上昇率一覧にジャンプ)
出尽くし売りでも押し目買い好機
きょう3日の東京株式市場では、関連銘柄がズームの時間外の値動きをなぞっていったん出尽くしとなる可能性もある。ただ、同社の収益見通しは力強く、ビデオ会議は一過性のテーマにとどまらないとも考えられる。株価の急落があれば押し目買いのチャンスととらえたい。
(写真:123RF)
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