日経平均は78円安と5日ぶり反落、過熱感で利益確定売りが先行=5日前場
5日前場の日経平均株価は前日比78円97銭安の2万2616円77銭と5日ぶり反落。朝方は、利益確定売りが先行した。直近4日続伸(合計817円85銭高)で短期的な過熱感が強く、前場早々に一時2万2563円56銭(前日比132円18銭安)まで下落した。4日の欧州株式が安く、米国株式が高安まちまちだったことも手控え要因となった。その後下げ渋ったが、買い気は限られ、前引けにかけてもみ合い商状となった。
東証1部の出来高は6億2547万株、売買代金は1兆862億円。騰落銘柄数は値上がり755銘柄、値下がり1326銘柄、変わらず84銘柄。
市場からは「ほぼ一本調子で上昇してきただけに利益確定売りも出ようが、当然の一服とは言い難い踏ん張りだ。過剰流動性で景気を支え、財政出動で景気を元に戻す流れであり、相場は上をにらんだ動きだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株が軟調。イオン<8267.T>、7&iHD<3382.T>などの小売株も安い。小野薬<4528.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株や、エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>、楽天<4755.T>などのサービス株も売られた。サントリBF<2587.T>、キッコマン<2801.T>などの食料品株や、NTTドコモ<9437.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も値を下げた。
半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も堅調。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、三井住友<8316.T>、三菱UFJ<8306.T>などの銀行株も買われた。
個別では、ミダック<6564.T>、ITM<2148.T>、GMOPG<3769.T>、GMOクラ<3788.T>、システムソフ<7527.T>などの下げが目立った。半面、DLE<3686.T>がストップ高カイ気配となり、藤久<9966.T>が一時ストップ高。ビーロット<3452.T>、スミダ<6817.T>、スパークス<8739.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。
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